東京都が設けている中高生向けの「LINE」の相談窓口に昨年度1年間に寄せられた相談は、前の年のおよそ1.5倍の4200件余りとなった・・・との報道がありました。
先月私もこのことについて、記事を書かせて頂きました⬇︎
【コロナ禍における児童・生徒への影響について〜学習状況・メンタルヘルスなど】
https://go2senkyo.com/seijika/30953/posts/245487
内閣府は11日、令和3年版の「子供・若者白書」を公表しました。こども庁創設の議論も活発化しておりますし、これまで「待機児童」一辺倒だったこども領域の施策もさまざまな広がりがあることが期待されます。
政府が4月に策定した子供・若者支援推進大綱に基づき、子ども・若者がどのような現状にあるか、過去と比べられるようにした指標一覧を掲載しています。各省庁による調査結果によるもので、「今の自分が好きだ」と答えた割合は平成28年度の44・8%から令和元年度の46・5%へと上昇した一方、「自分の将来について明るい希望を持っている」は平成26年度の61・6%から、令和元年度の59・3%へと低下した、とあります。
「最近の子供たちは将来への希望がない・・・」というのは昭和生まれの私達の時も言われていたので、もう40年近く同じ話をしている気もしますが・・・。
気になるところでは、小学生による暴力行為が1・7万件から4・4万件へと増えていることや、自殺した児童・生徒の人数は平成28年度の320人から令和2年度の499人へと増え、過去最多だったことです。こちらも先日のブログで書かせて頂きました。
こうした背景から、東京都ではこれまでの電話受付のみならず、LINEなども含めて相談時間の拡張などにも取り組んでいます⬇︎ もう少し若者がとっつきやすいデザイン・UIにしてはどうなのか・・・
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/tokyokaigi/rinji1/linesoudan.html
東京都によりますと、昨年度1年間に、中学生や高校生からLINEで寄せられた相談は、4201件でした。前の年のおよそ1.5倍で、件数で1400件余り増えています。
内容別では、▽いじめを除く「友人関係」が1000件と最も多く、▽「家族関係」が398件、▽「学業不振」が371件などとなっていますが、専門家に聞くと多くのケースが複合的。自殺のトリガー自体が直接的な原因かどうかの判別も難しいなどの話も聞いています。
新型コロナウイルスの影響に伴う相談もみられ、▽「分散登校で親しい友人と会えない」とか▽自宅で過ごす時間が増えたことなどを背景に、「在宅勤務になった家族に勉強するよう言われ口論になる」などといった声が寄せられたということです。
また、「虐待」に関する相談も増えていて、昨年度は96件と前の年のおよそ2.7倍です。
都教育委員会は、「コロナ禍に伴う生活環境の変化で、不安を抱える子どもが増えているとみられる」としています。
相談は、「相談ほっとLINE@東京」のアカウント名で毎日、午前9時から午後10時半まで受け付けています。以前、NPOで若者のこうした悩みの相談をされている青空さんから教えて頂きました。悩みの多くの時間帯に行政の相談窓口は対応できていないことから、いつでも相談できる24時間体制(これは海外にいる日本人ボランティアさんで対応できているようです)にすること。また、電話と違ってオンラインの場合はリアルタイムで様々な悩みが可視化できるため、対応策も迅速に検討できるなどの示唆をいただきました。
都としてできることはもっとありそうです。