区市町村の集団接種や個別接種ではファイザー社のワクチンを使用するのに対して、国や都の大規模接種会場では、モデルナ社のワクチンを使用しています。今回、東京都では都の大規模接種会場にて消防団の方にも優先的に接種をしていただけることになりました。

こうした動きの中で「どっちのワクチンの方が効くの?」「ファイザーが良い?モデルナで大丈夫?」など効果や副反応について、質問を頂くことが多いです。

専門家ではない私が、聞き齧りの情報提供をすることは避けなくてはならないので、厚労省の報告を以下に記載いたします。接種をご検討の方の参考になれば幸甚です。

副反応の情報

  • 厚生労働省によりますと、5月24日から30日までにモデルナのワクチンの接種を受けたのは9万241人で、このうち49歳から96歳の男女合わせて17人について、副反応が疑われる重い症状が確認されたと、医療機関から報告があったということです。およそ5300回の接種につき1件の割合で、接種したその日のうちに発疹やどうき、めまいなどの症状が見られました。アナフィラキシーの報告はなかったということです。厚生労働省は、モデルナのワクチンについて、現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めていくことにしています。
    (2021年6月9日)
  • 厚生労働省によりますと、ファイザーのワクチンについて、5月30日までに行われたおよそ1306万回の接種のうち国際的な評価指標でアナフィラキシーに該当する症状が報告されたのは169件で、およそ7万7300回に1件の割合でした。厚生労働省はファイザーのワクチンについて、現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めていくことにしています。
    (2021年6月9日)

なお、ワクチン接種は任意です。また、体質などにより摂取が難しい方も大勢いらっしゃいます。社会全体としてはワクチン摂取がある程度広がることは必要ですが、接種の有無が差別にならないような理解・啓発も必要です。引き続き、情報提供に努めてまいります。