東京都は混浴の対象年齢を引き下げへ〜東京都は公衆浴場で混浴できる年齢を規定している条例の改正案を6月から開かれる都議会の第2回定例会に提出〜とのニュースが昨晩流れておりました。
心も体も温まるみんな大好きな銭湯ですが、実は混浴できる年齢規定は現在は10歳以下なんです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a68064c25a401be66a0bc5e3ec3827b8592351
▶︎東京都生活衛生審議会
子どもの混浴を制限する年齢を巡っては厚生労働省が2020年、混浴のトラブルを防止するなどの理由で「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に改正しました。この改正を受けて、私が評議員を務める東京都生活衛生審議会でも昨年の秋から議論を始め、2021年2月、東京都は審議会で協議をして「介助の必要な子どもが入浴の機会を確保できるよう、丁寧に対応していくことが必要」としながらも、混浴制限年齢を「7歳以上」に引き下げる答申を示しました。
▶︎審議の中では・・・
厚生労働省が全国154自治体に混浴の禁止年齢を調査したところ、それぞれの自治体で規定している混浴の禁止年齢は10歳が60%で最も多いようです。その一方で、子どもを対象にした「混浴することを恥ずかしいと思い始めた年齢」の調査では6歳が27%と最も多く、次いで7歳が21.2%、5歳が16.1%で、5歳から7歳で恥ずかしいと思い始める子が過半数を占めています。
多くの自治体での混浴制限年齢が10歳にもかかわらず、ほとんどの子どもは10歳までには「混浴をするのは恥ずかしい」と考えているのが実情ということが明らかになりました。
このような背景から、審議会でも基本的には引き下げを軸とした議論となりました。一方で「介助が必要となる子供の入浴についてどうするのか?」「シングル家庭の場合では?」などの意見もあり、様々な立場や属性の方が出席している評議会の意義も感じた会議でした。
▶︎6月都議会で審議
この条例改正案が審議される都議会は6月1日から開かれる予定です。東京都は「介助の必要な子どもの入浴の機会を確保できるような対応を図っていく」としています。 都民の生活に身近なテーマであります。コロナに追われてはおりますが、こうしたテーマにもしっかりと対応をして参ります。