2011年に世田谷区議になって以降、
都議に転じてもなお取り組んでいるテーマが、
世田谷区の公共交通不便地域の解消です。
⬇︎世田谷区の公共交通の現状及び課題について
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/007/001/d00161368_d/fil/30-1-4.pdf
▶︎取り組もうと思った背景
私が子供時代すごした上祖師谷5丁目は、
仙川、千歳烏山、成城学園前の3駅の丁度中間で
どこに行くにも徒歩では中々の距離でした。
よく言えば、2線3駅利用可能とも言えますが・・・。
そして、実家のある北烏山7丁目は世田谷の最北端。
道を渡れば三鷹市です。
こちらも、千歳烏山駅と久我山駅の丁度中間地点。
つまり、
私にとっての世田谷とは交通不便(特に南北)な地域なんですよね。
その代わり、自然は世田谷随一の豊富なエリアでもあります。
▶︎これまでの世田谷区
一つは、コミュニティバスの拡充です。
区議時代、
「なんで一部の区民の不便のために、税金使ってバスを運行するんだ」との
指摘が他の議員から出されました。
「え?」と思うと同時に、
「住まう地域が違えば政策の順位も変わる」という当たり前の事実に触れた経験でした。
とはいえ、
高齢者や小さな子供がいる家庭にとっては死活問題。
世田谷区単費では厳しく中々議論が進みません。
また、狭隘な道路が多い世田谷区では走れる道路も限られ
採算性などから、民間事業者も二の足を踏みがちだと聞きます。
▶︎都の取り組み
都がコミュニティバス導入を検討する自治体に対し、
その採算性などの調査費用や導入時の車両購入費用を助成し、
導入のハードルを下げる取り組みを実施しています。
▶︎世田谷区の現在
祖師ヶ谷大蔵駅南側にあたる砧地域での実証実験の準備が進んでいます。
※本来昨年度中だったのですが、コロナで少し延期しているようです。
●ここが大事!
先日、某タクシー会社の経営者の方と意見交換させていただきましたが、
コミュニティバス以外にも、
ICT化やビックデータの日常的活用が進むと
タクシー活用もさらにローコストで
きめこまかな展開も検討できるようになると期待しています。
乗合タクシーやデマンドタクシーのようなサービスは、
法律の改正も必要になると思いますが、
高齢者人口が急増する中、
区内の2割がこうした交通不便地域が残る世田谷区が
暮らしやすい街になるために必要なサービスだと思うんです。