私も中学3年と小学1年の子供の親として、また同世代もその多くが丁度小学生〜高校生世代の子育て中なので、自然とこうした心配事についての問い合わせを多くいただいております。
まず、昨年の丁度今ぐらいまでは初めての緊急事態宣言が続き、果たして子供たちは当年度の授業を無事終えることができるのかということが連日ワイドショーにも取り上げられていました。発展して、9月入学論なども盛り上がったことも記憶しています。
そこで、まずは主たる課題について東京都教育庁にヒアリングいたしましたので、ご報告をいたします。
●昨年度の小・中学校の学習状況
・各校各学年で多少の差はあったかもしれませんが概ね学習内容をほぼ終わらせることができている。
・コロナ禍のため、行事を中止や縮小を余儀なくされたことや、夏季休業の短縮や土曜授業の実施により、欠時となった授業の実施を補填できた。
・学校でしか行えない学習を授業内で実施し、家庭でも可能な学習は宿題等で補うなど学習活動を精選した。
とのことでした。
➡︎保護者の方のご評価とは乖離している面もあるなぁと思う面と、とはいえかなり制約された現場の中でなんとか必死にできる限りのことをしていただいた部分も伺えました。
ただ、実際としては子供たちの習熟につながっているのか、学習意欲や学びへの意欲などを醸成できているのかなどの確認が必要です。
●今後の取り組み〜児童・生徒の学習状況把握に向けて〜
・文科省が毎年春に実施している「全国学力・学習状況調査」
今年は5月27日(明後日・・・)。小学6年生・中学3年生に対して実施します。
・東京都もこれまで学習到達度を図る調査をしてきましたが、今年度からは「学習への取り組みに関する意識調査」に目的を切り替え、小学4〜6年、中学1〜3年に対して、秋に実施するようです。
いずれも、結果分析は秋以降とのことです。
「ピンチをチャンスに」といった言葉があります。コロナはけっして誰も望まないピンチでありますが、その中においても何か未来に繋げる活路を見つけ出さなくては、これだけの犠牲が浮かばれないとも思います。しっかり調査分析まで行って、次の展開・施策に繋げてまいります。